G.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.4 ― 和製ズミルックス [レンズ]
1972年、オリンパス光学工業株式会社(2003年10月に「オリンパス株式会社」に社名変更)は、米谷美久氏の指揮の下に「一眼レフの三悪の追放」を掲げて5年の歳月をかけて開発した一眼レフ「OLYMPUS M-1」を、5月1日に量産開始、5月24日にプレス発表、6月19日にホテルオークラ“平安の間”で発表会を催した後、7月1日に発売を開始しました。「三悪」とは、従来の一眼レフでは当たり前だった「大きい・重い・撮影時の音やショックが大きい」の三つの欠点を指し、その克服を目指して小型化を実現した M-1 の横幅は、偶然にもバルナック・ライカの LeicaⅢf と同じ 136mm でした。
三枚接合第二群 ― Takumar 58mm F2 [レンズ]
例えば、こんな書き出しはどうでしょうか。
一世紀ほど前、二つの光学系が衝突した、というより、相互にすれちがった。二、三十年の誤差は問題ではない。このすれちがいには、少なくともそれくらいの時間がかかったからである。ほぼ同じ時期に───両光学系を含むほとんどすべての光学系が、増透膜を持つにいたった。
スーパーキヤノマチックR 50mm F1.8 ― 中身総入れ替え [レンズ]
SUPER-CANOMATIC LENS R 50mm F1.8(スーパーキヤノマチックR 50mm F1.8)は、1959年5月末に発売されたキヤノン(当時の社名は“キヤノンカメラ株式会社”)最初の一眼レフ、キヤノンフレックスの標準レンズとして同時に発売されました。この正しいカナ表記は「スーパーキヤノマチック」で、「スーパーキャノマチック」や「スーパーキャノマティック」は誤り(Googleでさえ「もしかして: スーパーキャノマチック」とやらかす有様)ですが、ウェブのみならず出版物にも誤ったカナ表記が行われている例は古くから少なくありません。
F1.7~F2クラス高解像50mmレンズ 撮り比べ [レンズ]
1950年代から1970年代にかけて発売されていたF1.7~F2の標準レンズのうち、測定データ上で高解像力を記録したものを撮り比べてみました。といってもマイクロフォーサーズでの撮り比べなので、イメージサークルの中心部の撮り比べということになりますが。
タグ:DR Summicron ズミクロン DRズミクロン FD 50mm F1.8 ALVIS & LAVIE BY LASTEXILE アルター FD 50mm F1.8(II) ALTER SMC PENTAX-M 50mm F1.7 UV TOPCOR 50mm F2 NIKKOR-S AUTO 5cm F2 Auto ROKKOR-PF 55mm F1.8 Auto Topcor 5.8cm F1.8 Summicron 50mm F2 New NIKKOR 50mm F2 XR RIKENON 50mm F2 和製ズミクロン NIKKOR 50mm F2 オールドレンズ DR Summicron 50mm F2.0
HFT Planar 50mm F1.4 ― グラッツェルのニッコール [レンズ]
「標準レンズの帝王」と言えば、多くの方がコンタックス/ヤシカマウントのPlanar T* 50mm F1.4 AEJ/MMJをすぐに想起されると思いますが、この称号、実はユーザーが奉ったものではなく、京セラがこのレンズの広告宣伝に使用したキャッチコピーです。そしてPlanar T* 50mm F1.4に先だって、ローライQBMマウントのHFT Planar 50mm F1.4があったことも、今では多くの方がご存じかと思います。いずれも6群7枚の変形ガウスタイプのレンズです。それぞれ、現在は「ヤシコンプラナー」「ローライプラナー」と略称されることが多いようです。
DR Summicronは選ばれたレンズなのか? [レンズ]
1937年に米国のイーストマン・コダック社はランタンなどの元素を含む光学ガラスを白金坩堝で溶解することに成功、1940年代には放射性物質の酸化トリウムを硝材に添加して収差を良好に補正したレンズが開発・生産されるようになります。
EBC FUJINON 50mm F1.4 前期型 ― 早すぎた“ヤシコン・プラナー” [レンズ]
1972年9月、富士写真フイルム(2006年10月2日に「富士フイルム株式会社」に移行)は、70年に発売していた絞り込み測光方式のFUJICA ST701の後継機として、開放測光方式を採用したFUJICA ST801を発売します。EBC FUJINON 50mm F1.4前期型はその発売に合わせて新しく設計された標準レンズです。そしてこのレンズには富士写真光機が開発した、5層から11層に及ぶ多層膜コーティング技術、EBC(エレクトロン・ビーム・コーティング)が施されました。
MACRO-ELMARIT-R 1:2.8/60 ― 存在しないレンズ構成 [レンズ]
マクロエルマリートR 60mm F2.8は、フィルターアタッチメントサイズ60mm(シリーズⅧ)でPAクルタゴン35mm F4と兼用のフード12514を付けるピン2本が飛び出しているタイプを1st Version(またはType Ⅰ)、フィルターアタッチメントサイズが55mmのタイプを2nd Version(またはType Ⅱ)とするのが通例で、レンズ構成は当初から5群6枚です。
アトムレンズふたたび [レンズ]
久しぶりにCamerapediaの放射能レンズ一覧ページ「Radioactive lenses」を見ていたら、新情報が加筆されていました。加筆されたのはオールドレンズに関する新情報ではありません。驚くことに、発売後間もない現行製品がリストに加わったのです。
Tokina AT-X M90 90mm F2.5 Macro ― NASAが設計しなかったマクロレンズ [レンズ]
レーシングミク セパンVer.の写真を先ほどアップしましたが、その撮影に使った2本のレンズのうちの一方、Tokina AT-X M90 90mm F2.5 Macroについて、以前にも少し書いたものの、もう少し詳しく書いてみたいと思います。
アトムレンズ [レンズ]
そもそものきっかけはヨッシーハイムさんが先日上げられたブログエントリー、アトムなレンズ「Super Takumar 55mm f1.8」でした。
タグ:G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2 F.Zuiko Auto-S 38mm F1.8 LUMAX 50mm F1.9 アトムレンズ トリウムレンズ 放射能レンズ Super-Takumar 55mm F1.8 MC ROKKOR-PG 58mm F1.2 NIKKOR-N・C Auto 35mm F1.4 UV TOPCOR 50mm F2 RE GN TOPCOR M 50mm F1.4 G.Zuiko Auto-S 40mm F1.4 G.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.4 Super-Multi-Coated TAKUMAR 50mm F1.4 EBC FUJINON 50mm F1.4 SMC TAKUMAR 50mm F1.4 スーパーキヤノマチックR 50mm F1.8 SUPER-CANOMATIC LENS R 50mm F1.8 EBC FUJINON 50mm F1.4 前期型 HEXANON AR 50mm F1.4 オールドレンズ