1972年9月、富士写真フイルム(2006年10月2日に「富士フイルム株式会社」に移行)は、70年に発売していた絞り込み測光方式のFUJICA ST701の後継機として、開放測光方式を採用したFUJICA ST801を発売します。EBC FUJINON 50mm F1.4前期型はその発売に合わせて新しく設計された標準レンズです。そしてこのレンズには富士写真光機が開発した、5層から11層に及ぶ多層膜コーティング技術、EBC(エレクトロン・ビーム・コーティング)が施されました。