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長征・神舟と安原一式 [雑記]

中国って本当にわからない国ですね。
http://amrita.s14.xrea.com/d/?date=20051013#p03

もう5年以上前のことになりますか。「安原一式」というレンジファインダーカメラに親父が興味を持ったので購入してみて、期待に反した造りの甘さに驚いたものでした。このカメラは日本側で企画され、実際の製造は中国の国営工場で行われたと聞いています。
まず、ボディに貼ってある皮革が、接着剤が弱いのか、皮革が硬すぎるのか、梱包を開けたその時、既に剥がれていたことにまず驚きました。接着剤の粘性がまだ充分あったので、その場で押さえつけたらくっつきましたが、剥がれようとする傾向は残りました。
次に、ストラップを取り付ける金具がボディに充分埋まっているようには見ないのも興ざめではありました。ただし、実際には強度的な不安は感じられませんが。
そして外観でもっとも驚いたのは軍艦部のネジ止めです。ネジ止め自体はしっかり止まっているのですが、ネジとネジの間は平坦でなく浮いていて隙間があり、その隙間から中が見えるんです。
実際に撮影したフィルムが上がってくると、今度はコマとコマの間隔のバラツキが非常に大きいことに驚かされました。コンパクトカメラでも、これほど大きなバラツキを経験したことはなかったので、非常に驚きました。
安原一式 勝手にインプレッション」にも「よく見ると、かなり造りが大雑把なので驚く(笑)。」とありますね。

そういうわけで、このカメラを初めて手にした当時、「国営工場でさえこんな雑な物を作ってしまう国に、精密さが要求されるはずの有人宇宙船が実現可能だろうか」と、とても強い疑念を抱いたんですが、結果はというとこの通り、見事に続けざまに成功させているわけです。
いや全く、あの国は本当にわからない国だと思うと同時に、あのロケットや宇宙船は、製造現場に多くを期待しないですむように複雑さを極力排して堅実かつ堅牢に設計されているのではなかろうか、充分に手の届く範囲で背伸びも冒険も控えているのではなかろうかと、勝手な想像をたくましくしています。雑な造りの安原一式でも写真は撮れるように。もしも長征ロケットや神舟宇宙船に触れることができる機会があったとしたら、造りの大雑把さに驚きそうな気がします。

安原一式を見ながら、有人宇宙飛行技術の敷居は意外に低いらしい、先進国にしかできない特殊分野ではないんだなと、そんな感想を持ちました。


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